2025年3月に住みながらリフォームをしました。やると決めてから3ヶ月ほどで着工というスピード感でした。
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見積り予算は900万を上限にワンチャン700万以下に抑えられたらいいなーくらいで考えていました。
結果としては予算的には大満足!
業者さんと綿密に見積りのやりとりを繰り返して、施工内容をうまく厳選することができたのが良かったです。
この記事ではリフォームを振り返って、良かった点や反省点、不満だった点をまとめます。
目次
我が家のスペックとリフォーム内容
我が家のスペック
- 築20年
- マンション4階
- 95平米
- 4LDK
5年前に中古で購入して入居し、「いつかはリフォームしたいよね」という話はしてました。「下の子が小学生になるし、もう壁に落書きとかしないと思う」ということで春休みのタイミングで思い切ってリフォームすることにしました。
やはり20年もたつと水回りはかなり経年劣化していました。水漏れやホーローのダメージなどをDIYで修理したりしてはいたけど、見た目の部分でどうしても古さを感じさせます。
参考記事:トイレの水漏れ原因はタンク内のゴム玉の劣化が原因だった!
参考記事:クリーニング業者でも諦めた浴槽の赤いシミや黒ずみを落とす方法
フローリングもかなり濃い焦げ茶色で、奥さん的にはナチュラル系の明るい色が好みということで、床も張り替えようとリフォームを計画しました。
リフォーム対象箇所
- 水回り(キッチン、トイレ、風呂、洗面所の全て)
- 4つ全ての部屋
- リビングダイニング
- 玄関
リフォーム内容
- クロス張替え
- フロアタイル貼り
- 水回り設備交換
- キッチン照明をダウンライトに変更
- コンセント新設1箇所
- 洗面所引戸のレール交換
- 和室引戸のレール交換および戸車設置
- 洋室クローゼット拡張(裏の和室押入れ縮小)1箇所
- 給湯器取替え
最初に計画していたけど最終的にやらなかったこと
- 和室を洋室に変更
- 大幅な間取り変更
- 建具(ドアや引戸)の全交換
最初の計画では寝室を和室から洋室に変更し、引戸を全面壁に替え、寝室の面積を少し縮小し隣接するリビングダイニングをそのぶん広くし、建具を新規で取り付けるという間取り変更を考えていましたが、変更後のイメージがあまり良くなかったのと費用を抑えるためにやらない判断をしました。
あとは全ての建具を交換することを検討していましたが、もともとの我が家の作りがマンションにしてはとても天井高が高く、そのぶん建具が標準サイズよりも大きいものになっています。この建具のサイズをキープして交換するとかなり高くつきます。
ということで当初の計画からやることを厳選して費用を抑えることにしました。
計画開始からリフォーム着工までの流れ
壁紙、床、各種設備を全て替えて、かつワンチャン間取り変更できないかという希望をもって業者選定にのぞみました。
現地調査
1月上旬にリショップナビという一括見積り依頼のサービスから問合せて、4社が現地調査に来てくれることに。この4社に加えて奥さんがよくインスタで広告を見かける業者さんにも問合せて合計5社とやりとりしました。
1月下旬から2月上旬にかけてそれぞれ現地調査に来てくれました。一括見積りからの3社と、インスタ広告1社の計4社が後日見積りを出してくれることに。
現地調査でやること
- 会社の説明
- 住居の構造や各所の寸法など隅々を確認
- 壁紙や床材、水回りメーカーなどのおすすめ提案
- 見積り提出時期の相談
所要時間は1時間〜1時間半といった感じ。
現地調査もけっこう疲れます。片付けして、招き入れて、お茶を出して、お話しして、家の中を隅々まで見られて。
なので最後に現地調査の日程を調整しようとしていた業者さん1社はお断りさせていただきました。
現地調査でお話しする中で、住みながらリフォームをしてくれる業者さんはかなり少ない事がわかりました。現場に出入りする職人さんと住人双方にストレスが高いらしく皆嫌がります。
そんな感じで住みながらリフォーム可能という業者さんは1社だけでした。
間取り図だけでなく竣工時図面という寸法まで記載された図面を用意しておくと、現地調査の時間を大幅に減らせます。
水回りの設備はTOTOで統一して提案してくるところもあれば、INAXに統一するところ、トイレはTOTOだけどキッチンはINAXで提案してくるところとさまざまでした。
各業者さんと繋がりのある問屋によってメーカーの得意不得意があるようで、定価からの割引率が高く見込めるメーカーを提案しているようでした。
インスタ広告の業者さんはINAXが苦手なのか、「マンションのトイレだとINAXはちょっと水圧が弱くて不安がある」的なことを言っていました。それが別の業者さんの提案をディスっているように聞こえましたね。
見積り比較・業者選定
2月下旬から3月頭にかけて、パラパラと見積りが出てきました。
インスタ広告の業者さんは中旬以降にならないと見積りが出てこないとのことで、大体の費用感も分かったし、現地調査で話した時の口頭での費用感も他より高めだったので、見積りを待たずにお断りさせてもらいました。
この時点で以下の3社にしぼられました。
- 超大手S不動産さん
- 品川区の工務店さん
- 市川市の工務店さん
見積り金額と提案内容を比較して、最終的には市川市の工務店さんに決めました。
超大手S不動産さんの見積り・提案内容は素晴らしかったが完全に予算オーバー
我々の悩みをシンプルに解決する内容のミニマムプランで1,400万円でした。「このプランだと施工は我々の協力会社で行います」とのこと。
ちなみにフルフルのスケルトンリフォームのプランも持ってきていました。その金額は2,400万円。間取りも大きく変わって見栄えのするイメージ図など素晴らしい提案内容でしたが完全に予算オーバーです。
品川区の工務店さんと市川市の工務店さんは費用的にはほぼ互角
残りの2社は金額的には800万円強で、ほぼ互角でした。施工内容もほぼ同じで、床もフロアタイルでコストを抑えた提案。
最終的に市川市の工務店さんに決定したのは以下の理由です。
- 住みながらリフォームが可能
- 江戸川区から近いので何かあったらすぐ来てもらえる
品川区の工務店さんは住みながらリフォームは対応してくれないとのことで、やるとなると仮住まいを探さなければなりません。敷金礼金と仲介手数料もかかるし、引越し費用もかかります。それだけで数十万円かかります。家族5人が過ごせる広さの賃貸物件と考えると、下手したら100万近くかかる可能性もあります。品川区が江戸川区から距離が離れていることも気になりました。
市川市の工務店さんはほんとに小さな小さな工務店だそうで、ホームページもありません。施工事例も見栄えのする冊子とかになっておらず、業者さんのスマホに入っている数枚の写真を見せてもらっただけ。そして代表の大工さんは笑った時に見える前歯がなんと1本しかありません。
ちょっと心配ではありましたが、市川市にあるので何か困ったことがあったらすぐに来てもらえるということと、江戸川区にたくさんの仲間の職人さんがいて完工後に気になることがあったらすぐに手直しに来てもらえるということでした。
ということで、市川市の工務店に決定し、和室を洋室に変更するのをやめること、建具はそのまま使うことなど内容を厳選し、ショールーム見学で水回り設備を決定してから再度見積りをしてもらうことになりました。
水回り設備のショールーム見学
TOTOとINAXのショールームを見学した結果、以下の組み合わせでいくことにしました。
| 設備 | メーカー | ブランド | 定価 | 見積り価格 |
| キッチン本体 | INAX | シエラ | 2,102,500円 | 1,011,000円 |
| カップボード(収納) | INAX | シエラ | 502,500円 | 201,000円 |
| バスルーム | TOTO | ひろがるWYシリーズ | 1,961,050円 | 784,000円 |
| 洗面化粧台 | TOTO | エスクアLS | 533,200円 | 314,000円 |
| トイレ | TOTO | ウォシュレットWLアプリコットF1 | 139,500円 | 83,700円 |
| 計 | 5,238,750円 | 2,393,700円 |
それにしても定価からの割引率がハンパないですね。半額以下になっています。工務店さんは問屋から仕入れると言っていましたがどういう構造になっているのでしょうか。
水回りの設備が決定し、最終的な見積り金額は税込579万円でいざリフォーム開始です!
壁紙はどうせ剥がすので、子供たちが落書きをして遊びました。
リフォーム着工から完工まで
3月中旬に着工して2週間で終了する計画です。予備日はプラス1週間。
家の中の家具もそのままでOKとのことでした。既存のフローリングの上からフロアタイルを貼る作戦なので、家具を少しずつ動かしながら施工していくとのことでした。家具を動かすのも職人さんたちがやってくれるので何もしなくていいと言われましたが、少しでも動かしやすくするために本棚の本などは抜いて段ボールにまとめておくなど、こちらで準備しておいた方がいいと思われることは念のためやっておきました。
壁紙剥がしから始まり順調に工程が進んでいきます。
最後にやる和室には職人さんの機材を置いています。
奥の部屋から順調にフロアタイルが貼られていきます。
工程の進捗にあわせて寝る場所や食事を取る場所を変えていきます。
ぱっと見は普通のフローリングと見分けがつきません。
リビング奥の引戸の向こう側が和室の寝室。
和室を洋室にして引戸部分を全面壁にしてTVを掛けようと計画していましたが圧迫感がありそうなので、やらないことにしました。
古いお風呂に入る最後の日は家族全員で入りました。
思い出の詰まったお風呂とお別れする時に息子はちょっと寂しそうでした。
ユニットバスの交換に着手してから2日間は銭湯に通いました。
20年の年季が入った汚いユニットバスがピッカピカの新品に入れ替わったときには感動しましたね。
洗面台をどうするかが夫婦で一番意見が食い違ったところでした。奥さんは上段の3面鏡も外して洗面台とセットのものに入れ替えたい意向でしたが、それだと天地と左右にだいぶ隙間があいてしまいます。今の3面鏡は天井と左右の壁まで綺麗にピタッと収まっており、私は見栄えの観点から既存の3面鏡を残した方がいいと主張し、奥さんも最終的には納得してくれました。
仕上がりを見て奥さんもこの選択に大満足。
システムキッチンの交換が一番てこずっていました。スケジュールもタイトなので、だんだんと焦り始める職人さんたち。
設備の職人さんがけっこう言い方がキツい人だったらしく、現場監督の代表の大工さんと口喧嘩してました。
事務方のおばちゃんも総出で工程が進んでいきます。
そんな感じで余裕で予備日まで作業は続きましたが、無事に完工。1ヶ月以上たった今では何不自由なく快適に暮らしています。
反省点や不満など
かなりコストを抑えてもらったので、全体としては大満足なのですがあえて挙げると、代表の大工さんとの信頼関係が最後の方は不信感に変わってしまったのはとても残念でした。
代表の大工さんがけっこう口では調子いいこと言うものの、高齢で体力がないのか最後の方はちょっと仕事が雑になっていた気がしました。
床に戸当たりを付けるような素人でもできる作業をしくじって、フロアタイルにいくつか失敗したネジ穴を見つけた時には驚きました。
これはしっかりとネジ穴が隠れるサイズの別の戸当たりに交換してもらうことで妥協しましたが、不信感がMAXになりましたね。
また、今回のリフォームでは風呂・トイレを除いてフローリングはひと続きで見切り材をかまさないデザインにしました。既存のフローリングは、建具をまたいだ各部屋と廊下とで若干高さに数ミリの差があったらしく、フロアタイル貼り付け後の仕上がりで若干クオリティが落ちました。
段差部分は削ってなるべく滑らかにしてフロアタイルを貼ってもらったものの、少しだけ凸凹感があります。戸当たりの失敗もあって不信感があるので、これももうちょっと気をつけて丁寧にやってもらえればクオリティ上げられたんじゃないかと残念な気持ちです。
あと、一番不満だったのは、私ではなく優しい奥さんに色々と確認をしてあまり細かく注文できない性格なのをいいことに事を進めようとするスタイルがとても嫌でした。私が仕事中に奥さんと確認をされてしまい、後戻りできない箇所の若干の歪みなど注意深く見ないとわからないレベルではありますが、細かな不満は残りました。
工期も押していて大変なのはわかりますが、もうちょっと丁寧にやってもらいたかったです。
まとめ
あらためてリフォームは工務店さんとの信頼関係が大事だなと痛感しました。こちらの予算感を受け止めてくれて、予算内でできる最大限のことをやっていただいたことはわかります。
それだけに注意深くやれば防げるような細かな失敗をこちらが指摘しないと言ってこなかったりと、最後の方に不信感が生まれるようなことになったことだけが残念でした。
それでも800万オーバーは覚悟していたのを結果600万円以内に抑えられたので総評としては大満足という結果でした。
各工程の細かな見積り内容や工務店の紹介も可能ですのでお気軽にコメントやお問い合わせください!
水回り設備の定価がなぜこれほどまでに安くなるのか、この業界構造についてもコメント欄で教えてもらえると死ぬほど喜びます!
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