2005年築の中古マンションのgejigeji邸は2019年の入居当初から水回りの経年劣化が目立っていました。特にお風呂の水栓からの水漏れが凄く気になっていました。
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関連記事:キッチン水栓のカバーナットが固着して回らない時の対処法
スパウト(蛇口)部分からポタポタと水滴が滴り落ちて、一晩で洗面器から溢れるくらいの量に。
夫婦の悩みの種だったそんなお風呂の水栓の水漏れをDIYで解決しました。その方法を分かりやすく順を追って説明していきます。
水栓の型番はTMHG40CSR(TOTO製)

gejigeji邸のお風呂の水栓は壁付タイプのTMHG40CSRで、メーカーはTOTOです。スパウト部分が短いタイプです。スパウト部分が長いTMHG40も構造は同じですので、TMHG40シリーズで水漏れにお悩みの方は記事を参考にしていただければと思います。

水漏れの箇所ごとの対処法
スパウト(蛇口)の先からの水漏れ
gejigeji邸の水漏れ箇所はスパウト(蛇口)部分からポタポタと雫が出続けるタイプの水漏れ。水栓内部にある開閉ユニットの経年劣化が原因と思われます。実際に、開閉ユニットを新品に交換すると完全に水漏れが止まりました。
開閉ユニットの交換に必要な道具
- マイナスドライバー
- 精密ドライバー
- プラスドライバー
- ソフトタッチウォーターポンププライヤー
作業の手順は後ほど写真付きで詳しく説明しますね。
スパウトの付け根からの水漏れ

水栓本体とスパウトの接続部分のナットからじわじわと水が漏れる場合があります。原因として考えられるのが接続部分のパッキンの劣化です。U字パッキンを取り替えてしまえば水漏れを止めることができます。
U字パッキンを取り替えるのに必要な道具
- モンキーレンチ
ナットをモンキーレンチで回してスパウトを取り外し、パッキンを取り替えるだけの比較的難易度の低い作業です。
U字パッキンを取り付ける際は向きに注意してください。必ず溝を上側にして水栓本体側に取り付けてください。
シャワーホースの付け根からの水漏れの対処法

シャワーホースと水栓の結合部(シャワーエルボ)からじわじわと水漏れするケース。こちらもパッキンの劣化が原因ですが、シャワーエルボごと交換します。
パッキンを取り替えるのに必要な道具
- モンキーレンチ
まずはモンキーレンチでシャワーホースのナットを回してシャワーホースを取り外します。次にシャワーエルボを90度回し、取り外します。あとは新しいシャワーエルボに交換するだけです。
シャワーホースを取り外すには、スパウト部分を最初に取り外す必要があります。でないと、スパウトが邪魔になってシャワーホースのナットをモンキーレンチで回すことができません。
開閉ユニットを交換する手順

TH577が開閉ユニットです。右から
- カバー
- 切り替えレバー(5D000077)
- 板ばねガイド(97590S)
- リング(97D76)
- ナット(22412)
- スペーサー(THA1-6)
- 開閉ユニット(TH577)
の順番に取り外して行きます。板ばねガイドはレバーにくっ付いていることがあります。gejigeji邸の場合は、分離していました。
※上の写真は切り替えハンドルにカバーが付いてないタイプですが、gejigeji邸の切り替えハンドルにはカバーが付いているタイプです。
水の元栓を締める

マイナスドライバーで時計回り方向に回し、元栓を完全に締めます。
カバーを外す

精密ドライバーのマイナスを隙間に差し込んでカバーを外します。
切り替えハンドルを外す

カバーを外すと、切り替えハンドルを水栓本体に固定しているネジが見えます。これをプラスドライバーで外し、切り替えハンドルを本体から引き抜きます。

切り替えハンドルを外すと中からこのような輪っかが出てきました。これは板ばねガイドという大事なパーツなので失くさないようにしましょう。
リングを外す

リングの下側に切れ目があり、そこから少しずつ剥がすようにして外します。けっこう薄っぺらなので、一気に剥がすと割れてしまいそうです。

リングを剥がすとこんな感じになっています。
ナットを外す

ソフトタッチウォーターポンププライヤーでナットを回します。

少し緩ませればあとは手で回して外すことができます。
スペーサーを外す

スペーサーは手で引っ張ると簡単にスッと抜けます。白い棒状の物が姿を現しました。これが今回の水漏れの原因である開閉ユニットです。
開閉ユニットを外す

開閉ユニットを外すのがなかなか大変です。成人男性でも素手で力ずくで引き抜くのは至難の業。ひと工夫が必要です。
- ゴム手袋を利用する
- 水の元栓を少し開けて水圧を利用する
上記の合わせ技で開閉ユニットをスムーズに取り出すことができました。

開閉ユニットの支柱部分はプラスチックです。ペンチなどでギュッと掴んでグイグイやると折れてしまいそうな嫌な予感がしたので、ゴム手袋を着けて手で引き抜くことにしました。これでグリップ力が上がります。
ゴム手袋だけではまだ固く外れなかったので、マイナスドライバーで少しだけ水の元栓を緩めて水圧を利用する作戦にしました。すると、良い感じで開閉ユニットが引っ張り出されてきて、スポッと外すことができました。
新しい開閉ユニットを取り付ける

開閉ユニットの凹部分とスペーサーの凸部分をしっかりと組み合わせます。

水栓にも凹部分があり、同様にスペーサーの凸部分を組み合わせるようにしっかりと差し込んでください。
これで新しい開閉ユニットを水栓に取り付けることができました。
手順を遡って各パーツを取り付ける
- ナット(22412)
- リング(97D76)
- 板ばねガイド(97590S)
- 切り替えレバー(5D000077)
- カバー
あとは手順を遡るようにこれまで取り外してきたパーツを元通りに取り付けていくだけです。ナットとリングを取り付けるまでは簡単です。
板ばねガイドと切り替えハンドルを取り付ける際に少し苦戦しました。
開閉ユニットの支柱先端にあるギザギザが途切れたスベスベ部分を上に向けてから、板ばねガイドと切り替えハンドルを取り付ける。
スペーサーのクリック板ばね(金属部分)と板ばねガイドの凹部分が合うように切り替えハンドルを取り付けます。

板ばねガイドは切り替えハンドルの中に取り付けてから、ハンドルごと水栓に取り付けた方がやりやすかったです。板ばねガイドの向きに注意してください。
板ばねガイドには小さな切り込みが入っており、これを切り替えハンドル側に向けて切り替えハンドルに取り付けます。

この切り込みが切り替えハンドルの内部の骨に合うようになっており、しっかりと固定されます。

切り替えハンドルのレバーが水栓のラインに合うように押し込み、ドライバーで締めます。水の元栓を開けて切り替えレバーを回し、スパウトからもシャワーからもちゃんと水が出る事を確認してください。ちゃんと水が出るのが確認できたらカバーを取り付けて作業終了です。
開閉ユニット取り替えにかかった金額
ウォーターポンププライヤーやドライバー類はもともと持っていたのですが、新規で買った場合の金額を計算してみます。
道具 | 価格 |
開閉ユニット | 3,682円 |
ソフトタッチウォーターポンププライヤー | 2,615円 |
マイナスドライバー | 779円 |
プラスドライバー | 464円 |
精密ドライバー | 840円 |
ゴム手袋 | 285円 |
合計 | 8,665円 |
業者さんに頼むと基本料金と出張費用だけで7~8,000円はかかってしまいます。それに交換する開閉ユニットの部品代と作業費を加えると15,000円は超えるようです。
新品の壁付水栓は11,000円台からあります。費用を抑えつつ、作業も簡単に済ませたいという人は水栓を丸ごと交換するのも良いでしょう。
まとめ
開閉ユニットを交換してからはスパウトからの水漏れが全く無くなりました。これで月々の水道代が減るのでしょうか。次回の水道代の明細が気になります。
水回りのDIYは意外と簡単です。同じようにポタポタ水漏れが気になっている人は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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